JSTーJICA

平成20年度 地球規模課題対応国際科学技術協力事業「海面上昇に対するツバル国の生態工学的維持」(研究代表者:茅根 創)

研究課題の概要

・標高1〜3mと低平であるツバル国は今後の海面上昇による水没の危機にある.一方で人為圧力により国土の堆積物となるサンゴや有孔虫の生産量が著しく減少している可能性がある.本研究ではツバル国フナフチ環礁において,生態,リモートセンシング,海岸工学,地学調査を行って,サンゴと有孔虫による砂の生産,運搬(沿岸漂砂),堆積速度を見積もり,「ハビタット・砂収支地図」をまとめる.同地図上で,人為活動による生産量の減少,運搬・堆積が阻害されている海岸を特定して,生態系の修復や養浜,運搬・堆積過程の人為的補助(堤防等を含む)によって,砂の堆積量がどのように促進されるかを,現状と海面上昇後のツバルについて予測・評価して,海岸侵食対策や海岸管理計画の策定を支援するとともに,モニタリングの体制を構築する.さらに生態系劣化により砂の生産の場でありながらその低下が著しいサイトを特定し,サンゴと有孔虫の移植・増殖による砂生産の再生と長期的な島の維持を図る.
 本研究は国際共同研究として進め,終了時にはツバルにおいて研究と対策を継続できる体制と人材を育成する,国内では,国立環境研究所,茨城大学,国土技術政策総合研究所,ツバル側では天然資源省環境局,南太平洋大学,太平洋島嶼応用地球科学委員会と共同で研究を進める.


概要図02


ページの先頭へ ページを閉じる