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卒論・修論

考えられるテーマ

黄砂の供給源や粒径、フラックスの変動に基づく過去の大気循環復元

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日本とその周辺の海や湖の堆積物には、アジア内陸の砂漠から偏西風や冬季モンスーン風で運ばれてきた黄砂が大量に含まれています。 その供給源や、粒径、フラックスを知ることにより、偏西風の位置や強さ、冬季モンスーンの強さなど過去の大気循環を明らかにすることができます。1年に1枚の縞(年縞)を持つ堆積物を使うと、年単位での変動復元も可能です。黄砂はまた、越境汚染の媒体でもあり、その発生源や運搬機構の変動を知ることは重要です。
(手法:XRD,XRFなどによる鉱物、化学分析や粒度分析など)

有孔虫の同位体比や微量成分分析に基づいた海洋の水温、塩分変動の復元

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大陸縁辺海域の過去の表層水温や塩分から、河川からの淡水流入変動を明らかにできます。 また、深海底の水温や塩分から過去の海洋循環や大気との二酸化炭素のやり取りを知る事もできます。例えば、オホーツク海やベーリング海は生物生産が盛んな海域で、そこで形成される北太平洋中層水の変動は大気中のCO2濃度を制御する重要な要因と言われています。IODPにも関わっているので、大学院では様々な研究航海を経験できるでしょう。
(手法:有孔虫殻のd18O、δ13C、微量元素分析など)

河川堆積物の供給源推定とそれに基づく洪水史の復元

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河川堆積物の供給源から過去の降水パターンを推定しようとする、面白いテーマです。 河川堆積物の供給量は河川流出量に比例するので、どの支流からより多くの砕屑粒子が供給されたかを知ることにで、どの支流でより多くの雨が降ったかを推定できます。河口付近の堆積物を調べれば、洪水の規模や頻度だけでなく、過去にどの支流で大雨が降り、洪水が起こったかまで知ることができます。
(手法:堆積物粒子の顕微鏡観察、XRD, XRF, ESRなどによる鉱物、化学分析など)

地球史におけるイベントの高時間解像度解析

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地球生命は、いくつもの絶滅イベントを経験してきました。 その多くは、地球システムのバランスが大きく崩れて環境が急変したのが原因と考えられています。 そうした環境激変イベントが、どの様なメカニズムで起こり、どの様に回復したのか、それに生物はどうかかわったのかを明らかにします。
(手法:野外調査、顕微鏡や軟X線などによる観察や、鉱物、化学、同位体分析など)

その他のテーマ

  • 急激な気候変動の周期構造と氷床量変動の関係
    (航海+コアの分析とデータ解析)
  • 最終間氷期は、現在よりどのくらい温暖だったか?:過去から見る地球温暖化後の世界
    (航海+コアの分析、解析)
  • 最終氷期?後氷期における北西太平洋の気候、海洋環境変動:堆積物コアの高解像度気候、環境変動復元から気候安定性を見る
    (航海+コアの分析、データ解析)
  • 海洋無酸素環境における物質循環システム
    (航海?+コアの分析とデータ解析)
  • マイクロフォーカスX線CTを用いた炭酸塩堆積物の溶解指標の構築
    (微化石の分析とデータ解析)

最近の修士・博士論文のテーマ

博士論文

  • 東シナ海での最終氷期と後氷期における千年スケールの東アジア夏季モンスーン変動 (2013)
  • 中生代層状チャートの堆積リズムに刻まれた天文学的周期とグローバルシリカ循環(2012)
  • ペルム紀末~三畳紀前期における深海域の環境変動の高解像度復元および浅海域の環境変動との関連性:P/T境界海洋無酸素変動の原因と結果への示唆 (2010)
  • 石英のESR信号強度と結晶化度によるタリム盆地起源風成塵およびその供給源の特徴づけと風成塵供給源の時代変動 (2009)
  • ベーリング海西北部中層水深での急激な循環変動:最終氷期のベーリング海における中・深層水形成の可能性 (2008)
  • アジア内陸の砂漠堆積物から見る白亜紀”温室期”における大気循環システムの変動 (2008)
  • 化石ポルフィリンの分子レベル炭素・窒素同位体組成に基づく古海洋環境復元 (2007?)
  • XRFマイクロスキャナーによる含水試料元素定量法の開発と第四紀日本海古海洋変動高解像度解析への応用 (2006)
  • 粒度・ESR分析に基づく日本海への風成塵運搬ルートの千年スケール変動復元 (2005)
  • 白亜紀/第三紀境界における深海性津波堆積物とその形成メカニズム (2004)
  • 過去16万年間の日本海表層水温変動 (2003)

修士論文

  • Orbital and suborbital-scale sedimentary rhythms in bedded siliceous rocks of the Middle Miocene Onnagawa Formation, Northeastern Japan (2015)
  • ペルム紀/三畳紀境界の完全連続深海層序の復元とパイライトを用いた海洋環境の解明 (2015)
  • 堆積物の粒度別化学組成比に基づく全削剥に対する化学風化寄与率の推定:揚子江堆積物を例にして (2015)
  • 水月湖堆積物の色・化学組成に基づく過去二万年の砕屑物フラックス変動復元 (2014)
  • 粒度別河川砕屑物起源変動復元に基づく8Ma以降の崑崙山脈隆起とタリム盆地乾燥化の関係 (2013)
  • アルケノン古水温に基づく、完新世日本海表層水温境界変動の復元 (2013)
  • 石英のESR信号強度と結晶化度に基づく揚子江流出堆積物の供給源・混合比推定 (2013)
  • タリム盆地における砂漠化開始時期とその原因 (2011)
  • 東シナ海北部堆積物中の浮遊性有孔虫殻Mg/Ca比と酸素同位体比に基づく最終融氷期以降の東アジア夏季モンスーン変動 (2008)
  • 日本海における過去16万年間の生物源炭酸カルシウムフラックス及びCCD変動 (2008)
  • 水月湖堆積物から見た最終氷期以降の広域的環境変動と局地的環境変動 (2008)
  • 美濃帯犬山地域中部三畳系層状チャートの堆積リズムに見られたミランコビッチサイクルと古気候変動の関連性 (2008)
  • 後期新生代におけるタクラマカン砂漠の形成と北部チベット隆起の関連性 (2007)
  • 犬山市、木曽川沿い下部三畳系の高解像度岩相層序復元および有機炭素同位体比変動 (2006)
  • 過去15万年間の日本海古酸化還元環境 (2005)
  • 西南日本・中世代層状チャートの成因とその周期性 (2004)
  • Cenomanian-Turonian 境界イベントの要因としての短周期の氷河性海水準変動 (2003)
  • 日本海隠岐堆MD01-2407コアにおける過去約35万年間の浮遊性有孔虫酸素・炭素同位体比変動 (2003)
  • 日本海堆積物中の砕屑物粒度分析に基づく最終間氷期から現在にかけての偏西風モンスーン変動 (2002)
  • X線分析顕微鏡による堆積岩元素組成の高解像度、迅速、定量分析法開発と中新世珪質岩堆積環境解析への応用 (2002)
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